蓋碗で淹れる日本の釜炒り茶

Health

はじめに「茶は心なり」

「茶は心なり」

そう思うのは私だけではないだろう。

チャノキと人間の付き合いはとても長い。

茶を飲むとスーッと心が落ち着く。

まるでヨーガや瞑想を行った後のようだ。

どうしてだろうか。

おそらく古くから人々は茶の効能を知っていたのかもしれない。

その昔、茶は薬として使われていたらしく、秦の始皇帝は「不老不死」の効果を信じ飲んでいたそうだ。

また中国最古の薬物書「神農本草経」にも茶の効用が記載されている。

その後、唐の時代760年頃に陸羽という人物によってお茶の最古の書物「茶経」が著される。

さて、お茶の歴史は程ほどにしてこのブログのテーマである「蓋碗で淹れる日本の釜炒り茶」に入っていきたい。

蓋碗とは

中国茶器の蓋碗は、日本の汲み出し茶碗に蓋と皿をつけたような形で、一人飲みの場合は皿ごと手に持って蓋をずらして隙間からお茶を飲み、複数人で飲む場合は急須のように使用できるとても便利な茶器である。

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釜炒り茶とは

現代の日本茶(緑茶)は、蒸し製(蒸して酸化を止める)が主流だが、一部の地域(特に九州)には中国緑茶のように釜炒り製(釜で熱を加え酸化を止める)が多く残っている。

そしてその釜の形状も同じではない。

大きく分けると熊本県、宮崎県の青柳製、そして佐賀県、長崎県の嬉野製である。また佐賀県嬉野町は釜炒り茶の発祥の地とされている。

釜炒り茶の水色は、浅蒸し茶と同じように淡い黄緑色で濁りがない。

またその香りは「釜香」と称され、ほっこりと優しく、さっぱりとしていて喉越しがいいのが特徴的。

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釜炒り茶

商品名 有機釜炒り茶(有機緑茶)上級
内容量 100g
生産地 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町(標高600~700m)
生産者 宮崎茶房
品種 さきみどり、さえみどり、やぶきた
収穫時期 5月中旬
価格 864円(税込)宮崎茶房オンライン価格 2020/06/11現在

釜炒り茶をいただく

 

使用した茶 有機釜炒り茶(有機緑茶)上級
茶葉の使用量 3g
抽出温度 85℃程度
蒸らし時間 45秒程度(お湯の温度による)
抽出量 100cc程度×3(つまり3煎)

好みがあるかもしれないが、釜炒り茶の「釜香」を愉しむためにも少し高めの湯温で抽出することをお薦めする。

ふわっと立ち上がる心地よい釜香、口いっぱいに広がる爽やかな香り、喉越し良く、優しい味わい、口の中には余韻がいつまでも続き脳裏には五ヶ瀬の茶畑が映る。

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最後に お茶で心にゆとりを

「蓋碗で淹れる日本の釜炒り茶」、如何でしたでしょうか。

お茶の専門家、またはお茶好きには少し物足りない内容だったかもしれませんね。

もしこのブログを読んで「お茶を蓋碗や急須で淹れてみよう」と思って頂けたのならとても喜ばしいことです。

茶器へのこだわりはいいでしょう。

しかし作法についてはあまり難しく捉えず柔軟に考えてみるのがいいかもしれませんね。

「見立て」ではありませんが今ある道具を使ってみてください。

忙しい忙しいと言わずに是非お茶の時間を作ってみてください。

心が落ち着き、心にゆとりができるはずです。

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