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はじめに 後屈アサナアレルギー
後屈系アサナと聞いただけで、苦手、無理と思ってしまう人が多くいるかと思います。
私自身もそうでしたし未だに難しく感じるアサナは存在します。
Q. ではどうして後屈系アサナを苦手と感じる人が圧倒的に多いのでしょうか?
A. この理由はとても簡単で、普段の私たちの生活の中に身体を後ろに反らす動作がほとんど存在しないからです。 もちろんこの理由が全てではありませんがお概ね間違いではないと思います。
後屈系アサナが苦手と感じる人の傾向
- 幼少期にあまり身体を動かさなかった人(スポーツ)
- 若い頃に筋肉を付けすぎた人(特に男性)
- ヨーガを20代後半以降に始めた人(私は27歳のときに始めました)
後屈系アサナが得意と感じる人の傾向
- 骨格が完全に形成されていない10代
- 幼少期にバレエ、新体操などをしていた
- ヨーガを10代で始めた
※これらは私が感じる、考える傾向の一部でありすべての人に該当するわけではありません。
後屈系アサナが苦手と感じている人にその理由を質問するとほぼ100%に近い確率で腰が硬いからという答えが返ってきます。
決してこの回答が間違っているわけではないのですが腰が硬くて後屈が難しく感じるのは理由の一つでしかありません。
ここでは後屈系アサナが苦手な理由を掘り下げていこうと思います。
後屈系アサナが苦手な理由
- 身体の前側が伸びない
- 身体の後側が伸びない
- 骨盤が脊柱に対して正しいポジションにない(腰の後弯)いわゆるヒップアップしていない腰
※腰の後弯:腰椎5本のうち、一番下の4、5番が弯曲していなく、腰椎が1本の棒状に硬直している状態
身体の前側が伸びないケース
- 胸が開かない
- 腹直筋、腹斜筋が伸びない
- 大腿筋群が伸びない
身体の後側が伸びないケース
- 肩周辺の筋肉が硬い
- 肩甲骨の動きが悪い
- 広背筋が伸びない
身体の深部が伸びないケース
- 腸腰筋(腸骨筋、大腰筋)が硬く、伸びない
※ほとんどの人が硬く伸びにくい
如何でしょうか?
後屈系アサナが苦手な原因を大まかに分割するとこのようになります。
逆に言えばこれらのパーツが上手く連動しあって後屈系アサナが出来るということです。
ただし重大な問題があります。
それは私たち人間は無意識のうちに身体の得意なパーツを使いすぎてしまうということです。つまり自然と弱点をカバーしてしまいその弱点に気づかないということです。
苦手な後屈系アサナの解決方法
- まずは弱点を見つけること(仰臥位、背臥位の後屈系ポーズを今一度見直すことで弱点が見つかりやすくなる。)
- 後屈系アサナを組み替える(同じ後屈系アサナであっても、それぞれ効果が違う)
- 呼吸への意識(苦手なポーズほど呼吸が乱れてしまうもの、極端なことを言えば、苦手なパーツで呼吸をするイメージ)
- 高い志、強い決意と継続する力
どんなに優秀なヨーガインストラクターであったとしても、おそらくあなたの弱点の細部までは特定出来ないと思います。
やはり自分自身で弱点を発見するしかないでしょう。
その弱点を見つけ出すには、アサナの数を増やすこと、新しいアサナを取り入れることはとても有効的だと思います。
そして何よりも呼吸を意識することです。
時間がかかるかもしれませんが、外側に向いていた意識が少しずつ内側に向かい、自分自身をより観察できるようになるはずです。
最後に 大切なこと
ヨーガに対する情熱、高い志、強い決意と継続する力があるのならば必ず克服できるはずです。
まずはあなたがあなた自身を誰よりも信じることです。
信じることは最大のエネルギーです。
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