はじめに
ヨーガは生活の一部であり、人生と公言している私自身が「ヨーガにも休日が必要」と言うと、おかしな話、矛盾していると思ってしまうかもしれないがまずは聞いてほしい。
まずここで言及しているヨーガとはアサナのことであり、それ以外の7部門を指しているわけではない。
ヨーガ・スートラを読んだことがある方であれば直ぐに納得していただけるだろう。
つまり休むのはアサナだけであって他の部門ではない。
できればヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)は日々実践し、*プラーナーヤーマ(調息)もまた気がついたときにでも意識してほしい。
*ここで言及しているのは特殊な呼吸法ではなくゆったりとした長い呼吸
アシュタンガヨーガにおける休日
アシュタンガヨーガでは、伝統的に新月と満月のMoon day、そして土曜日が休みになる。
Moon dayに関しては、引力などの自然の摂理が理由になるだろう。
また土曜日の休みについては、練習量が多いアシュタンガヨーガでは必然と言えるのではないだろうか。
アシュタンガヨーガを1ヶ月ほど継続すれば、疲労が溜まってきて必ず身体が重くなるはずである。日々ハードワークをこなしている方であれば尚更だろう。
ヨーガの休日について
では実際問題、いつヨーガの休日を取ればいいのだろうか?
ヨーガをスタジオでのみ行う方、また週数回のセルフプラクティスと決めている方にはあまり参考にはならないかもしれないが引き続きお付き合い願いたい。
さてヨーガの休日だが、実は私自身は設けていない。
これについては特に理由があるわけでもなく自然とそうなった。
正確には言うのであれば理由がないことはない。
そのためヨーガの休日も設けていない私自身は数カ月間休まずにヨーガを続けることもある。
ではヨーガの休日はいつ取っているのかと言うと、体調が優れない時、また一日掛かりの移動で時間を作れない時だけである。
つまり不定休ということになる。
以前は体調が悪くても8時間に及ぶフライト後でもヨーガ(フル·プラクティス)をしていた。
しかし体調不良時のヨーガは更に体調を悪化させるだけだと気づいた。
また長距離移動後のヨーガは普段行っているものではなく、10分程度の即席ヨーガが効果的だと実感したからだ。
私自身、体の線が細く、見た目は華奢だが意外と身体は強い。
そんな私でも年に数回は調子が悪くなる。
これは風邪をひいたり熱が出たりということではなく、疲労の蓄積、また睡眠の質の低下などによってリカバリーが追いついていない状態である。
簡単に言えば体がだるいということである。
こんな時は迷わず休むことにしている。
なぜなら体調不良時のヨーガにはメリットがないと感じているからである。
しかし誤解しないでほしいのが、体がだるい時のお休みであって、決して心がだるいときではない。
気持ちが乗らない、進まない時ほど自己統制の意味でヨーガマットに座り続ける必要がある。
しかしながらヨーガ後にはなんとも言えない清々しい気分、心落ち着いた状態になる。
まさにヨーガの恩恵である。
ヨーガの休日は不定休
私のヨーガの休日は不定である。
なぜなら、定休日を設けてしまうとヨーガの休日が増えてしまうからだ。
私自身は常に身体の調子、微妙な変化、そして身体からのメッセージに耳を傾け微調整しながら日々生活している。
身体の調子が悪ければ休み、調子が良ければ継続している。
それは「晴耕雨読」的な生活とも言えるかもしれない。
これは食事にも当てはまる。
身体が要求するものを自分で調理し美味しく感謝して頂く。
仮に身体が要求するものを摂取しないと間食に走ったり、暴食につながるので意外と分かりやすいかもしれない。
しかしながら、ヨーガと同じように身体が要求するものを頂くのであって、心が要求するものではないことを今一度言っておこう。
心には体よりもより厳しい躾が必要である。
体調が優れない時は勇気をもって休もう。
気持ちが乗らない時こそヨーガをしよう。
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